阿是穴 あぜけつ
阿是穴とは？
この記事のポイント
阿是穴は、十二正経や奇経八脉上にある経穴ではなく、一定の部位や経脈上にはない。ただし、広い意味では、経外奇穴、奇穴といったものも含まれることがある。
阿是穴について
阿是穴は、十二正経や奇経八脉上にある経穴のように、一定の部位や経脈上にあるわけではないが、身体に何かしらの良い影響を与える反応点のことをいう。阿是穴といった場合は、とくに固定のツボではなく、そのときそのときの身体の状況によって硬かったり、押すと気持ち良いといった反応があるところを指すことが多い。現代鍼灸のトリガーポイントに似ているともいえる。
以上のような阿是穴の他に、十二正経や奇経八脉には属さないもので、古人の経験や近代に入ってからの測定器具で見つけられた、場所が特定されているツボもある。そういったものは、奇穴、経外奇穴、別穴などと呼ばれる。このような奇穴、経外奇穴を阿是穴に入れる場合もある。
阿是穴の別名には、畦穴（正規のルートから外れた“畦道にあるツボ”という意味で）、天応穴、捫当穴、痛応穴といったものがある。
参考図書
この記事を書いた人
瀬戸郁保
IKUYASU SETO
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
古医書に基づく鍼灸を追究しさらに漢方薬にも研究を拡げています。東洋医学の世界を多くの方に知っていただき世界の健康に貢献したいと思います。
東京の表参道で、東洋医学・中医学に基づいた源保堂鍼灸院・漢方薬店 薬戸金堂を営んでおります。
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