培土抑木 ばいどよくもく
培土抑木とは?
この記事のポイント
肝旺脾虚になると、木が土を剋すことになる。このような状況を打開する治療方法が「培土抑木」である。
「培土抑木」の概念
どんなときに使う治法か?
肝気が鬱結すると、その影響で脾の運化作用が衰える(肝旺脾虚、木剋土の証)。
このような状況になると、症状としては両脇脹痛、食欲不振、腹脹腸鳴、大便稀糖になり、舌苔は白膩、脈は弦が現れたりする。このような証候が現れたときに、「培土抑木」が用いられる。
「培土抑木」はその原理から、「健脾疏肝」と言われることもある。
どのような原理で用いられるか?
「培土抑木」が用いられる状況は、木剋土。
つまり、肝(木)が強くなりすぎていて、その剋する相手である脾(土)を抑圧している状態であるから、先ずは剋されている脾(土)を助けてあげないといけない。さらに同時に、強くなりすぎている肝(木)を抑制することも必要になる。このような原理原則に基づく治療法則のことを「培土抑木」という。
利用される生薬
培土には白朮、茯苓、薏苡仁、山薬など
抑木には柴胡、青皮、木香、佛手花など
この記事を書いた人
瀬戸郁保
IKUYASU SETO
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
古医書に基づく鍼灸を追究しさらに漢方薬にも研究を拡げています。東洋医学の世界を多くの方に知っていただき世界の健康に貢献したいと思います。
東京の表参道で、東洋医学・中医学に基づいた源保堂鍼灸院・漢方薬店 薬戸金堂を営んでおります。
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