阿是穴 あぜけつ
阿是穴とは? この記事のポイント 阿是穴は、十二正経や奇経八脉上にある経穴ではなく、一定の部位や経脈上にはない。ただし、広い意味では、経外奇穴、奇穴といったものも含まれることがある。 阿是穴について 阿是穴は、十二正…
東洋医学・中医学・薬膳・鍼灸の用語の50音あ行
噯腐・噯気・噫気とは? 胃内に滞食したものの気味が口中に排出されたものを噯腐という。『傷寒論』では「乾噯食臭」ともいう。多くは消化不良によって現れる。 胃内から排出されたもので、物がなくて息だけであれば「曖気」という…
右帰丸とは? 右帰丸の出典 『景岳全書』 右帰丸の分類 補益剤 補気 補血 気血双補 補陰 補陽 ← 右帰丸 右帰丸の組成 熟地黄 240g 山薬 120g 山茱萸 90g 枸杞 120g 鹿角膠 120g 兎絲子 12…
「引火帰原」とは? 「引火帰原」の概要 引火帰原とは、腎の虚火が上昇しているのを治療する方法である。 腎火が上昇することを、「浮火」あるいは「浮陽」という。 この「浮火」「浮陽」という状態になると、上熱下寒、面色浮紅、頭…
胃熱・胃火 胃熱が盛んになると、鬱した化火が上炎する。 すなわちこれが胃熱・胃火である。 胃熱や胃火の多くの原因は、邪熱が胃を犯すことにある。 酒の飲み過ぎ、辛いものの摂りすぎ、脂っこく味の濃いものの摂りすぎなど、火を助…
胃寒 胃寒とは、胃の陽気を損傷した状態のことをいう。 胃寒になる原因は、生ものや冷たいものを過食したり、完了剋伐の薬物を多用したことにある。また、体質として胃が冷えやすいということもある。 胃寒になると、胃の陽気がないた…
胃陰虚 胃陰虚とは、胃の陰液が枯涸して胃の能力が失調することである。 胃陰枯涸の多くは、熱病の後期に現れるが、これは邪熱が長く留まって胃の陰液に影響が出たためである。久病が回復していかないと、陰液の消煉に至る。 胃陰虚の…
胃気虚 胃気虚の多くは、飲食物の不摂生が長く続いたり、繰り返されたことによって起きるもので、そのために胃気が損傷するまでに至った状態である。もともとの体質によるものや、慢性病で元気が回復していないなどで起きる。 胃気虚に…
「黄帯」とは? 「帯下」は現代医学でも使われる用語ですが、ここでは主に東洋医学で使われる「帯下」について述べています。 帯下の中で、淡黄色がかったものを「黄帯」という。 黄帯の概要 女性の膣口から出てくる粘液や組織片など…
「温脾湯」とは? 温脾湯の出典 『備急千金要方』 温脾湯の分類 瀉下剤 寒下 温下 ←温脾湯 潤下 逐水 攻補兼施 温脾湯の組成 大黄(12g) 附子(9g) 乾姜(6g) 人参(9g) 甘草(3g) ※各生薬の用量…
一貫煎とは? 一貫煎の出典 『柳州医話』 一貫煎の分類 補益剤 補気 補血 気血双補 補陰 ← 一貫煎 補陽 一貫煎の組成 北沙参 10g 麦門冬湯 10g 当帰身 10g 生地黄 30g 甘杞子 12g 川…
延胡索 えんごさく 分類 活血祛瘀薬 ← 延胡索 性味・帰経 性味: 辛・苦 / 温 帰経: 心経・肝経・脾経 効能・主治 活血 行気 止痛 応用 1.気血凝滞による心腹および肢体疼痛などの証 延胡索は辛散温痛の性質が…
陰陽互損 概要 陰陽の間には相互に関係性がある。 陰陽の偏衰(へんすい:陰陽のどちらかが衰えていくこと)が一定期間進むと、陰損が陽に及び、陽損が陰に及び、陰陽が互いに損なわれて病理変化を起こす。 陰虚がしばらく続くと、陰…
陰陽転化 概要 転化とは、転換、変換のことを言う。 陰陽の平衡が一方に傾いていったとき(陰陽の量的変化)、陰と陽の質的変化が起きることを陰陽転化という。陰陽転化は、事物や現象の運動がどのように変化していくかを見極めるとき…
陰陽互根 概要 消長とは増減や盛衰のことを言う。 陰陽対立の場合は、対立する事物や現象を比較するとき、ある一時期の静止した状態で判断することが多い。 しかし事物や現象というものは、常に一定ということはなく、常に動いて変化…
陰陽互根 概要 陰と陽は対立する間柄にありながら、陰も陽も、お互い自分自身の存在・発展・運動に、相手の存在を必要としている。 つまり、陰があるから陽は存在でき、陽があるから陰は存在でき、そしてさらにお互いの働きも促進され…
陰陽対立 概要 陰陽対立とは、陰と陽が相互に排斥し合ったり、相互に闘争したり、相互に制約しあっている関係にあることを言う。 陰陽の平衡とは、陰と陽が相互に対立し、お互いを牽制し合うことによって成り立っていることである。対…