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陰陽転化

中医基礎理論用語C)東洋医学・鍼灸・漢方辞典dictionary oriental medicine

陰陽転化

概要

転化とは、転換、変換のことを言う。

陰陽の平衡が一方に傾いていったとき(陰陽の量的変化)、陰と陽の質的変化が起きることを陰陽転化という。陰陽転化は、事物や現象の運動がどのように変化していくかを見極めるときに大切な概念となる。

陰陽転化は、陰陽消長と関係が深い。

陰陽消長は陰陽がどちらかに偏っていることを表現するものであるが、それはこの偏りが一定範囲を超えたときに、陰陽が転化することになるからで、陰陽の消長と陰陽の転化は事物や現象の変化を把握するために同時に理解しておく必要がある。

陰陽が転化する前提条件には、”内側の条件”と”外側の条件”の二つがある。

内側の根拠とは陰陽の偏りで、その偏りが”極まる””重なる””甚だしい”という偏りの極まりが起きることである。

外側の根拠とは、寒さや暑さと言った外から受ける影響のことを言う。

この二つの条件によって陰陽が極まっていくと質的変化が起きて、一方から一方へ反転する。

これを身体の状況に応用すると、表裏、寒熱、虚実などの陰陽があったり、進行性の病気が、身体の抵抗力を失って衰退に向かうといったことも陰陽転化と言うことが出来る。

また、例えばコレステロール値が高いという過剰な状態が慢性化すると、血管はアテローム変性を起こして脆弱化するが、これは、最初は体液という陽(はたらき、経気・経血の病)の病が、血管の質的変化を起こして陰(形質、陽気・陰血の病)の病に転化したと言うことが出来る。

参考資料

表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院の院長をしています。

伝統鍼灸を主体にしておりますので、中医学も含めた、役に立つ情報をお届けしたいと思います。

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