症状症候用語C)東洋医学・鍼灸・漢方辞典dictionary oriental medicine

痞 ひ

「痞」とは?

痞の概要

痞とは、胸腹間に気機が阻塞不舒した一種の自覚症状のことを言う。

痞の原因

邪熱壅聚、気虚気滞が原因となる。

痞の種類

腸満の感覚がある場合は、「痞満」と称する。

邪熱阻滞が上焦にあれば、胸部痞塞となって「胸痞」と言う。

もし痰湿があり、胸痞の程度が甚だしいときは、物がそこにつかえているような違和感があり、この場合は「胸中痞硬」と称する。

邪熱阻滞が胃脘部にあり、これを按じてみると軟にして不痛の時は「心下否」と言う。
もしこれを按じて抵抗感があれば、邪熱と胃中停水が相まって阻んでいて、「心下痞硬」と称する。

急・慢性の胃腸炎、消化不良の場合は、常にこれらの症状が出現することが多くなる。

この記事を書いた人

源保堂鍼灸院・漢方薬店薬戸金堂 瀬戸郁保

瀬戸郁保
IKUYASU SETO

鍼灸師・国際中医師

古医書に基づく鍼灸を追究しさらに漢方薬にも研究を拡げています。東洋医学の世界を多くの方に知っていただき世界の健康に貢献したいと思います。
東京の表参道で、東洋医学・中医学に基づいた源保堂鍼灸院・漢方薬店 薬戸金堂を営んでおります。

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