『本草綱目』

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『本草綱目』とは?

『本草綱目』は全52巻にわたり、古より伝わる本草学の金字塔の一つとして、現在もなおその価値は衰えることを知らない。むしろ、必ずよって立つべき本草書としてその地位は揺るぎない。

『本草綱目』の著者

李時珍

『本草綱目』の成立年

万歴六年(1578年)

『本草綱目』の価値

1.16世紀以前の中国の薬物学を総合整理したもの

『本草綱目』は、1800強の種類に及ぶ、広範な薬物を収録している。『証類本草』の収録薬物が1500強なので、そこにさらに300種も加算しているところが価値を上げている。そして、薬物の絵も1000枚以上あり、方剤も1000以上も掲載されている。
このような面から見ると、やはり『本草綱目』は16世紀以前の中国薬物の集大成という意味がよく分かる。

2.誤りの修正

実際は別の薬なのに、同一のものとして扱われたいものを改めて分類するなど、これまでの本草書の誤りを修正しているところが多々ある。

たとえば、威蕤(別名:玉竹)と女萎を明確に分けた。
また、同一物でありながら二つの薬物とされていた南星と虎掌を同一のものと断定した。

3.新しい薬物分類法を提起

李時珍の薬物分類法は、当時としては画期的なものであった。

「微より巨に至る」「賤より貴に至る」という原則に基づいている。
これは、薬物を一つの系統に従って分類しようという明確な意図があり、このことにより、百科事典としての本草書の体裁が整う萌芽になった。

「物は類を以て従い、目は綱に随い挙ぐ」という編纂原則もある。
これは、薬物をその類ごとに分類し、「目」を「綱」という大分類の元に配分すると言うことである。この原則があるため、検索するのも楽になったため、書物の利便性という意味でも目を見張るところがある。

4.多層的な解説

各薬物の項目には、校正、釈名、集解、弁疑、正誤、修治、気味、主治、附録、附方などがある。

たとえば「発明」という項目は、李時珍が自ら観察し、研究し、応用した実際の既述であるため、実用のための価値がある。

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参考文献

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