扶正袪邪 ふせいきょじゃ

治療方法/法則/治法治則用語 古典古医書抜粋解説 (C)東洋医学・鍼灸・漢方辞典dictionary oriental medicine治法治則用語

「扶正袪邪」とは?

「扶正袪邪」の概要

「正」とは、人体の正気のことをいう。
「邪」とは、体に悪さをする邪気のことをいう。

「扶正」とは、正気を扶助して強めること。またそのための薬や経穴を用いること。
「袪邪」とは、邪気を取り除くこと。またそのための薬や経穴を用いること。

「扶正袪邪」の実際

扶正袪邪の治法治則を使う状況は、病邪が盛んで、正気も比較的まだ強いときになるので、実証に対してである。

感染症疾病の実証は、袪邪の方法を単独で使う。例えば解表、清熱、解毒、瀉下などである。

しかし、ここから転じて虚脱傾向にある陰寒証になってくると、病邪が旺盛で正気が衰微しているので、先ず先に正気を助けるために扶正法を用いる。例えば回陽救逆の法はこれにあてはまる。

また、感染症疾病の過程においては、その状況を把握しながら臨機応変に治療方法に強弱や先後を考慮する必要がある。

例えば邪気が強くて正気が虚しているときは、袪邪の方に重点を置きながら、扶正をその補助として用いる。
正気がすでに虚していて、邪気も比較的衰えているときは、扶正の方を優先して、袪邪を補助にする。

また、例えば肝硬変の腹水晩期の場合は、病気の過程も長年に渡っているため、病邪は頑固であり、正気も不足している。そのため、治療は扶正と袪邪を同時に用いる攻補兼施をするが、逐水や利水の薬を用い、その一方で補益薬を用いて正気を扶助することになる。

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