赤芍と白芍について
赤芍と白芍の違い
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芍薬で総称されていた
そもそも赤芍と白芍は同じ芍薬からできる生薬なのでややこしい。
芍薬は『馬王堆医書』や『武威医簡』などの最も古い部類の医書に出てくるものですが、『神農本草経』などでもそうですが、この頃はまだ赤芍と白芍の区別はありませんでした。
しかしその後唐末宋初になると、明確に赤芍と白芍に分けられるようになりました。書物としては、宋代に出版された『図経本草』ではじめて金芍薬(赤芍)と木芍薬(白芍)と分類して記されたようです。
赤芍と白芍の違い
赤芍と白芍の性質の違い(1)
上述したように、赤芍と白芍は、ともに一つの芍薬から採取されるものですが、その性質は異なり、陳無己は「白補赤瀉、白収赤散」と端的に両者の違いをまとめています。これを現在の生薬の分類にすると以下のようになります。
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赤芍と白芍の性質の違い(2)
野生品を赤芍、栽培品を白芍とする分類がある。
基本的には、白芍は栽培種とされるが、北朝鮮産のP. lactiflora Pallasを基原とする栽培皮付芍薬を赤芍に分類していることから、一般的には皮付きの芍薬を赤芍とし、皮を去った芍薬を白芍としている。
参考資料
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