半夏厚朴湯
半夏厚朴湯 はんげこうぼくとう
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出典
『金匱要略』
分類
- 理気剤
- 行気 ← 半夏厚朴湯
- 降気
組成・方解
組成・方解
- 君薬
- 半夏(12g):化痰散結・降逆和胃
- 臣薬
- 厚朴(9g) :下気除満・燥湿化痰・半夏の散結、降逆を助ける
- 茯苓(12g):甘淡滲湿・半夏の化痰を助ける
- 佐薬・使薬
- 生姜(15g):辛温散結・和胃止嘔
- 蘇葉(6g) :芳香行気・理肺舒肝
諸薬合用して、ともに行気散結、降逆化痰の功を成す
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効用
- 行気散結
- 降逆化痰
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主治・応用
1.梅核気
梅核気とは、咽に何もないのに物が詰まっているような感覚があり、それを吐き出そうにも出せず、何かを飲んでも下っていかない状態。ひどい場合は、胸脇満悶、咳、嘔吐などになることもある。
半夏厚朴湯が適応する証の多くは、「情志不暢」、「肝気鬱結」、「肺胃宣降の失常」などによって津が集まって痰となり、気と相まって咽喉に結し、咽中に物が塞がったようになり、喀吐しても不出、吞咽不下となったものである。
2.行気散結・降逆化痰
痰気が咽喉で互結すると、肺失宣降して胸脇満悶、あるいは咳嗽喘急する。甚だしい場合は胃気上逆、または悪心、嘔吐もでてくる。
それを行気散結、降逆化痰するのが半夏厚朴湯となる。
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注意点
半夏厚朴湯に含まれる生薬は、辛温苦燥の品が多いので、痰気互結して熱がないものに対しては、顴紅口苦、舌紅少苔などが現れている気鬱化火や陰傷津少のときは、梅核気といえども半夏厚朴湯は適さない。
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参考資料
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