熱入心包
熱入心包
解説
温邪化熱したものが裏に入り、高熱、神昏、譫語或いは昏沈不語などの症状が出てきたものを熱入心包という。
例えば心包に逆伝して生じた症状も同じようなことが起きるが、病情の伝変には違いがある。
昏迷や驚厥が続くと多くは天未清醒となるが、これは邪恋心包と称するが、この“恋”は“留恋して去らず”の意味で、すなわち病邪が心包に長く留まってしまうことを指しており、多くの場合挟痰が起き、後遺症が出やすくなってしまう。
参考資料
温邪化熱したものが裏に入り、高熱、神昏、譫語或いは昏沈不語などの症状が出てきたものを熱入心包という。
例えば心包に逆伝して生じた症状も同じようなことが起きるが、病情の伝変には違いがある。
昏迷や驚厥が続くと多くは天未清醒となるが、これは邪恋心包と称するが、この“恋”は“留恋して去らず”の意味で、すなわち病邪が心包に長く留まってしまうことを指しており、多くの場合挟痰が起き、後遺症が出やすくなってしまう。
仮神 かしん 解説 仮神とは、危篤の患者さんに出現するもので、精神が一時的に好転したものをいう。 しかし、これは生命が終わる前兆で、決して良いものではない。 つまり仮神とは、久病重病の人で、すでに神を失っている人に出る。…
潮熱 ちょうねつ 解説 発熱が潮の満ち引きのように定時になるとやってくることを潮熱という。 多くの場合午後に出現することが多い。 潮熱には、病因が三つある。 体内の陰液が不足している状態で、夜のとばりが下り…
濡脈 なんみゃく 脈象 浮にして細軟の脉をしている。 主病 諸虚 湿 解説 濡脈の脉位は浅い表位で打つ。 細軟無力で、軽く増えると触知することができるが、重く触れると反って明らかにならない。 …
「潜陽」とは? 「潜陽」の概念 潜陽とは、陰虚になって肝陽が上亢(上昇)したものを治療する方法である。 肝陽が上昇すると、頭痛目眩、耳鳴耳聾、肢体麻木、あるいは震巓などの症状となる。 治療には生牡蠣、生竜骨、生石決明、真…
陰陽転化 概要 転化とは、転換、変換のことを言う。 陰陽の平衡が一方に傾いていったとき(陰陽の量的変化)、陰と陽の質的変化が起きることを陰陽転化という。陰陽転化は、事物や現象の運動がどのように変化していくかを見極めるとき…
「神」とは? 「神」の概念 東洋医学の古医書や中医学の本を読んでいると、「神」という言葉がたくさん出てきます。しかし、これはいわゆる日本語で言うところの、宗教的な意味での「神」ではありません。まずこの前提を理解しておかな…