補骨脂 ほこつし
「補骨脂」とは?
[quads id=1]
補骨脂の出典
『薬性論』
補骨脂の別名
破胡紙
補骨脂の分類
- 補虚薬
- 補気薬
- 補陽薬 ← 補骨脂
- 補血薬
- 補陰薬
補骨脂の性味・帰経
性味: 苦・辛 / 大温
帰経: 腎経・脾経
補骨脂の効能・主治
- 補腎壮陽
- 固精縮尿
- 温脾止瀉
[quads id=8]
補骨脂の応用
1.陽萎、腰膝冷痛
補骨脂には、補腎壮陽の効果がある。例えば補骨脂丸のように、補骨脂と兎絲子、胡桃、沈香などと配伍して、腰膝冷痛、痠軟無力を治す。青蛾丸は、杜仲、胡桃などと配伍されて、腰膝冷痛、痠軟無力を治療する。
2.滑精、遺尿、頻尿
補骨脂はよく固精縮尿する。『三因方』には、補骨脂、青鹽などを配伍して炒めて粉末にし、毎服二銭して滑精を治すとある。『補養袖珍小児方論』には、補骨脂の炒研末を単用で毎服一銭、熱湯で飲んで小児の遺尿を治すものがある。破故紙丸とは、破故紙(補骨脂)と茴香などを丸剤にしたもので、腎気虚冷、小便無度を治す。
3.脾腎陽虚の泄瀉
補骨脂は壮腎陽、温脾陽、止瀉の効用がある。
四神丸は、補骨脂、肉豆蔲、五味子、呉茱萸、大棗で組成されたもので、脾腎陽虚による五更泄瀉を治す。
[quads id=8]
補骨脂の用量用法
5~10g
[quads id=1]
注意事項
補骨脂の性質は温燥なので、よく傷陰助火してしまうことがある。故に陰虚火旺および大便秘結のものは忌服である。
参考資料
[quads id=5]