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十五絡脈 じゅうごらくみゃく

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十五絡脈

概念

十二経脉と任脉・督脉には、それぞれに本経とは別に出ている十四の絡脈があり、さらに脾の大絡(大包)を加えて、総計十五の絡脈がある。これを、「十五絡脈」「十五別絡」と称する。

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十五絡脈の分布

1.十二経の絡脈と絡穴

十二経の絡脈は、均しく本経の四肢肘膝関節以下にある絡穴から分出する。
そして、表裏の経脉を走向する。
すなわち、陰経の別絡は陽経に走向し、陽経の別絡は陰経に走向する。これは、“一絡通両経”の説である。

2.任脉、督脉、脾の大絡の分布域

任脉・督脉の別絡と、脾の大絡は主に頭身部に分布する。

任脉の別絡は鳩尾と呼ばれ、鳩尾穴から出たあとに腹部に散布する。
督脉の別絡は長強と呼ばれ、長強穴から出たあとに背部を昇って頭部に散布し、左右に分かれて足の太陽膀胱経を走向する。
脾の大絡は大包と呼ばれ、大包穴より出たあとに、脇肋部に散布する。

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十五絡脈の作用

1.表裏関係の強化

十二経の表裏になる両経の外部関係を強め、十二経脉の循行の不足を補充する。

2.任脉・督脉・脾の大絡が通す経気

任脉別絡は腹部の経気を通している。
督脉別絡は背部の経気を通している。
脾の大絡は側胸部の経気を通している。

3.浮絡・孫絡

絡脈には、浅いところを走向する浮絡や、最小単位の孫絡があり、全身にくまなく分布する。細かく多数なため、数えることはできない。
浮絡・孫絡の作用は、気血を灌漑し、組織に到達させることにある。

まとめ

  • 絡脈の中に含まれるもの
    • 十五絡脈
    • 孫絡
    • 浮絡

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