濡脈
濡脈 なんみゃく
脈象
浮にして細軟の脉をしている。
主病
- 諸虚
- 湿
解説
濡脈の脉位は浅い表位で打つ。
細軟無力で、軽く増えると触知することができるが、重く触れると反って明らかにならない。
濡脈は、諸々の虚証と湿証に出現する。
虚証で濡脈が現れるのは、諸々の虚証によって精血が虚して脈管を栄ずることができないためである。
湿証で濡脈が現れるのは、湿気によって脈管が阻圧されるからである。
参考資料
浮にして細軟の脉をしている。
濡脈の脉位は浅い表位で打つ。
細軟無力で、軽く増えると触知することができるが、重く触れると反って明らかにならない。
濡脈は、諸々の虚証と湿証に出現する。
虚証で濡脈が現れるのは、諸々の虚証によって精血が虚して脈管を栄ずることができないためである。
湿証で濡脈が現れるのは、湿気によって脈管が阻圧されるからである。
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