補中益気湯 ほちゅうえっきとう
補中益気湯
出典
『脾胃論』
分類
- 補益剤
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- 補血剤
- 気血双補剤
- 補陰剤
- 補陽剤
組成・方解
君薬: 黄耆(18g)
補中益気、升陽固表
臣薬: 炙甘草(9g)・人参(6g)・白朮(9g)
補気健脾
佐薬: 当帰(3g)・陳皮(6g)
当帰は養血和営
陳皮は理気和胃。諸薬を補い滞らせないようにする。
使薬: 升麻(6g)・柴胡(6g)
升陽挙陥。君薬を助けて、中焦を昇らせる
効用
補中益気
升陽挙陥
主治
1.脾不昇清証
頭暈目弦、視物昏瞀、耳鳴り・耳聾、飲食減少、体倦肢軟、少気懶言、面色萎黄、大便稀溏、舌淡、脈虚
2.中気下陥証
脱肛、子宮脱垂、久瀉久痢、崩漏など
3.気虚発熱証
身熱、労則加重、自汗、渇喜熱飲、気短乏力、舌淡、脈虚大無力
附方
浅田宗伯(1815-1894)『勿誤薬室方函口訣』
麦味益気湯
姜附益気湯
調中益気湯
参考資料
この記事を書いた人
![源保堂鍼灸院・漢方薬店薬戸金堂 瀬戸郁保](https://dictionary.genpoudou.com/wp-content/uploads/2020/11/image-09-12-20-09-41-e1607517886778-644x575.jpeg)
瀬戸郁保
IKUYASU SETO
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
古医書に基づく鍼灸を追究しさらに漢方薬にも研究を拡げています。東洋医学の世界を多くの方に知っていただき世界の健康に貢献したいと思います。
東京の表参道で、東洋医学・中医学に基づいた源保堂鍼灸院・漢方薬店 薬戸金堂を営んでおります。
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