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杏仁 Armeniacae Semen

生薬中薬学用語(C)東洋医学・鍼灸・漢方辞典dictionary oriental medicine

杏仁 きょうにん

分類

  • 化痰止咳平喘薬
    • 温化寒痰薬
    • 清熱化痰薬
    • 止咳平喘薬 ← 杏仁

薬性

性味: 苦・微寒・有小毒 帰経: 肺経・大腸経

効能・主治

止咳平喘: 咳を止めて、喘を平定する 潤腸通便: 腸を潤し、便の通じをよくする ※ 化痰作用はない 喘咳、欬嗽、呼吸困難、浮腫などに応用される杏仁は、鎮咳・去痰作用が証明されている。 鎮咳作用に関しては、杏仁を麻黄と共に用いることで協力作用を示す。

豆知識

紀元前2世紀の中国出土の木簡には「杏覈(きょうかく)」とある。 『神農本草経』の下品には、「杏核」とある。 「欬逆上気、雷鳴、喉痺を治し、気を下す。産乳、金創、寒心、奔豚」と記されている。 『傷寒論』では、「杏子」として配合されている。 実の中が堅くて石の如きものを「覈」あるいは「核」といい、核の柔軟で湿潤なものを「人」といい、宋の『類証本草』からこれを「杏核人」と称するようになり、元・明以降は、「人」を「仁」に書き改めて、「杏仁」になった。 「あんず」は、「杏子(インツウイ)」の音訛。

方剤例

麻黄湯 杏蘇散 桂枝加厚朴杏仁湯 桂麻各半湯 五虎湯 小青竜湯合麻杏甘石湯 神秘湯 清肺湯 麻杏甘石湯 など

用方・用量

煎服: 3~10g 特に小児には慎重に用量を守る。

注意

極端に衰弱しているもので、欬嗽する人の鎮咳薬として用いない方が良い。 激しい下痢をして、出血性疾患などによる貧血症の強いものには用いてはいけない。 黄芩、黄耆と配合するのは良くないとされている。

参考資料

杏子の花(C)東洋医学・鍼灸・漢方用語辞典

杏仁の花

 

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