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懸飲(けんいん)

症状証候名用語C)東洋医学・鍼灸・漢方辞典dictionary oriental medicine

懸飲(けんいん)

概論

懸飲とは、脇肋部に留まる水飲のことを言う(飲停胸脇)。
主な症状は、胸脇脹満疼痛(脇下部位が主)、呼吸、咳唾、転側したときに疼痛があり、重みを感じる、気短息促などの症状がある。
『金匱要略』にも見られる証候。
四飲の1つで、癖飲ともいう。

 

病因病機

胸脇は気機が昇降する通り道である。飲停胸脇して、脈絡がその通りを阻害されると、気機が通らなくなる。故に、胸脇脹痛が発生する。
そして、咳唾、転側、呼吸などの時に、胸脇経脉が牽引されることで、疼痛が加重される。
もし水飲が昇って肺を冒した場合は、肺気が下行するときに阻害されるので、気短、息促が生じる。

舌苔:白
脉:沈弦

 

治法・方薬

治法:攻逐痰飲
方薬例:十棗湯、葶瀝大棗瀉肺湯加減など

参考資料

表参道で鍼灸院を営んでいます。
古典的な鍼灸をする者として、言葉の定義も丁寧にしていきたい今日この頃です。

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