陰陽消長
陰陽互根
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概要
消長とは増減や盛衰のことを言う。
陰陽対立の場合は、対立する事物や現象を比較するとき、ある一時期の静止した状態で判断することが多い。
しかし事物や現象というものは、常に一定ということはなく、常に動いて変化していくのが実態である。
陰陽論は、この事物や現象の変化を捉えるものでもあり、このときには、陰陽消長という概念が大いに役立つことになる。ある事物や現象は、一定限度の中で相対的な平衡を保とうとし、さらにその正常な状態を維持しようとする働きを持っているが、常に動きの中にある事物と現象は、正常と異常の間を揺れ動いており、今どこの辺りにいるか、量的変化、量的運動という面を理解していくために、陰陽消長という考え方が必要となる。
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陰陽消長が起きる原因は、一つには陰陽双方に、相互の対立関係があるために、一増一減、一盛一衰と相互に陰陽の力を相殺する力が働く。二つ目は、陰陽互根である。既に述べているが、陰陽はお互いがお互いを必要とするはたらきがあるので、一方が減ることは、自分の存在が危ぶまれることでもあるので、お互いが影響し合って陰陽消長の現象が起きることになる。
身体というものも、健康と未病、未病と病気と言った境目を行ったり来たり揺れ動いている。身体の陰陽の失調を、休息や食事を摂ることで容易に回復できる間は健康であると言えるが、それだけでは元に戻らないときは未病、さらに症状が強く出てしまうときは病気となっていくように、身体の中では陰陽消長が絶えず起きていると言える。
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参考資料
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