治法治則用語

東洋医学・中医学における治療法則・治療原則についてまとめたカテゴリーです。

正治（せいち）・逆治（ぎゃくち）

By瀬戸郁保 2021年7月25日2021年7月25日

正治・逆治とは？正治・逆治の概念どんなときに使う治法か？　正治（せいち）とは、対象となる証候の性質とは逆の方向から治療することを言う。逆の方向から治療するため、正治は逆治（ぎゃくち）とも呼ばれる。“逆”というのは、…

By瀬戸郁保 2021年3月18日2022年1月30日

土鬱奪之とは？土鬱奪之の概念どんなときに使う治法か？「土鬱」とは、湿邪が中焦(脾胃)を欝阻している状態のことを言う。「奪」とは、湿を取り除いて滞りをなくしていくことである。例えば湿熱が中焦に鬱しているとき、腹痛や…

By瀬戸郁保 2021年2月12日2021年7月5日

培土生金とは？「培土生金」の概念どんなときに使う治法か？「培土生金」は、肺の虧虚がある場合に、脾の力も一緒に回復させながら肺を補う治療方法である。症状としては、肺虚久咳、痰多清稀という肺の症状があり、かつ食欲減退、…

By瀬戸郁保 2021年2月8日2021年5月15日

培土抑木とは？「培土抑木」の概念どんなときに使う治法か？肝気が鬱結すると、その影響で脾の運化作用が衰える（肝旺脾虚、木剋土の証）。このような状況になると、症状としては両脇脹痛、食欲不振、腹脹腸鳴、大便稀糖になり、舌…

By瀬戸郁保 2020年7月9日2020年7月10日

「疏肝」とは？ [quads id=1] 「疏肝」の概念肝気の鬱結を散らすこと。肝はとても強い臓器で、『黄帝内経』の「霊蘭秘典論」では、肝臓は将軍に喩えられます。それくらい強い肝ですから、抑制されると鬱滞もしやすく…

By瀬戸郁保 2020年5月13日2020年5月13日

「昇提中気」とは？脾気（中気）が上らなくなると、体の中のものを支える力が弱くなり、久瀉、脱肛、子宮下垂などの症状が出てくる。弱った脾気（中気）を回復していく治療法則を「昇提中気」という。 [quads id=1] 昇提…

By瀬戸郁保 2020年2月29日2020年3月5日

「引火帰原」とは？ [quads id=1] 「引火帰原」の概要引火帰原とは、腎の虚火が上昇しているのを治療する方法である。腎火が上昇することを、「浮火」あるいは「浮陽」という。この「浮火」「浮陽」という状態になる…

By瀬戸郁保 2020年1月26日2020年1月26日

「塞因塞用」とは？「塞因塞用」の概要塞因塞用は、『素問・至真要大論』に初出する反治法の一つである。塞因塞用とは、補を以て塞を開くことである。すなわち補益薬を用いて閉塞不通の症状をもつ病証を治療することである。 […

By瀬戸郁保 2020年1月23日2020年1月23日

「扶正袪邪」とは？「扶正袪邪」の概要「正」とは、人体の正気のことをいう。「邪」とは、体に悪さをする邪気のことをいう。「扶正」とは、正気を扶助して強めること。またそのための薬や経穴を用いること。「袪邪」とは、邪気…