素問入式運気論奥
素問入式運気論奥
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著者・時代
劉温舒
北宋の哲宗の治世である元符二年(1099年)に出版される。
『素問入式運気論奥』の概要
『黄帝内経・素問』の最後にまとめられた運気にまつわる篇を、「運気七篇」と呼ぶ。
この「運気七篇」は、天元紀大論、五運行大論、六微旨大論、気交変大論、五常政大論、六元正紀大論、至真要大論の七篇のことを指す。
この「運気七篇」を解説したのが、『素問入式運気論奥』である。
そもそも当初の『黄帝内経・素問』には、この運気論は含まれていなかったと言われる。
『黄帝内経・素問』は、成書後しばらくして散逸してしまった部分があったが、唐代に入り、王冰がその無くなってしまった篇のところを、自分の家に伝わる運気論を付け足したということで、それが運気七篇であったと言われている。
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岡本一抱の『運気論奥諺解』
江戸時代に活躍した医家である岡本一抱(1655-1716)は、劉温舒の『素問入式運気論奥』を解説した『運気論奥諺解』を出版した。
『素問入式運気論奥』の解説書は少ないので、中国でもこの岡本一抱の著書は、その的確な内容と資料的価値との両方で、高く評価されている。
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参考資料
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『中国医学はいかにつくられたか』
『新版 漢方の歴史 』
『中国医学の歴史』
『黄帝内経素問 上巻』