肺朝百脉
肺朝百脉
[quads id=1]
解説
「肺朝百脉」とは、肺の生理を述べた言葉である。
この用語は、『黄帝内経・素問』の「経脉別論」にある文章が元になっている。
食氣入胃.散精於肝.淫氣於筋.
食氣入胃.濁氣歸心.淫精於脉.
脉氣流經.經氣歸於肺.肺朝百脉.輸精於皮毛.
『素問』「経脉別論」
「朝」とは、朝向、会合の意味で、単純に解釈すれば、「百脉(身体に張り巡らされている総ての脉)は、肺に集まってくる」という意味になる。
[quads id=3]
血液の運行は、心と肺の協同作用による。
心は血を主り、心気は血液が血脉内を運行する主力となる。
一方の肺は気を主どるので、血液運行の動力源として心の作用を補助する。
このような血液運行に関わる肺のはたらきを、「肺朝百脉」という。
肺気が虚弱した場合、心の血液運行のはたらきを助けることができなくなる。
これにより起きる症状は、血行障害。
そして、肺自身の肺循環にも悪影響が出るので、咳嗽、気喘、胸悶、心悸が起きる。唇も青紫などの身体症状も現れる。
[quads id=4]
参考資料
[quads id=5]