遠志
遠志 おんじ
分類
- 安神薬 ← 遠志
性味・帰経
性味: 辛・苦 / 微温
帰経: 肺経・心経
効能・主治
寧心安神
祛痰開竅
消瘍腫
応用
1.心神不安・驚悸・失眠・健忘などの証
驚悸に用いる場合は、常に朱砂、龍歯などと一緒に用いる(遠志丸)。
失眠、健忘に用いるときは人参、石菖蒲を配伍する(不忘散)。
2.痰阻心竅による精神錯乱、神志恍惚、驚癇などの証
常に菖蒲、鬱金、白礬などと一緒に用いて、祛痰開竅の力を増強する。
咳嗽痰多、咯出が難しいときは、遠志を用いると、痰液が希釈されて咯出しやすくなる。このときは、杏仁、桔梗、甘草などと一緒に用いる。
3.瘍疽腫毒
遠志はよく瘍腫を消散するので、瘍疽癤毒、乳房腫痛に用いられる。
単用で用いるときは、末酒送服あるいは外用調敷する。
用量用法
3~10g
外用は適量
注意
潰瘍病、胃炎があるものは慎用