温病
温病とは?
温病の概念
温病とは、温邪が引き起こす多種多様の急性外感熱病の総称である。
温邪は陽邪の一種であるから、陽熱の特性を具えている。
温邪には多種多様のものがある。
例としては、風熱病邪、温熱病邪、暑熱病邪、燥熱病邪、暑湿病邪、湿熱病邪、疫癘毒邪など。
これらの各種異なる温邪が、異なる類型の温病に導いていくことになる。
各種各様の温邪は、どの季節においても均しく外界の自然環境に存在している。
そういった状況の中で、身体が抵抗力を失ったり、抵抗力が下がっていたりすると、温邪が人体に侵襲してくる。そこから熱象偏重を引き起こし、傷陰化燥の病候となっていく。
外感熱病になる可能性は、春・夏・長夏・秋・冬と、それぞれの四季に存在する。
病状は急性で、急にはじまり、変化も早く、病気の変化の過程も短い。