列缺 れっけつ
列缺とは?
経穴名の由来
列缺の「列」は、「裂」に通じるが、これには“分解する”という意味がある。「缺」は、器の裂け目の意味がある。
列缺の位置は、手関節の橈骨茎状突起の裂け目のところに位置していて、さらに、手の太陰肺経の絡穴であり、ここから別行するので、「列缺」と名付けられた。
列缺の別名
童玄(『古今医統大全』)
列缺の位置
- 橈骨茎状突起の上方で、手根横紋の上1.5寸のところ。
- 患者の両手虎口(母指と示指の間)を合せて、示指の先端が当たる橈骨茎状突起の陥凹部。
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列缺の作用
- 宣肺疏風
- 痛経活絡
列缺の主治
頭項部の強ばりと痛み、咳嗽、息切れ、咽喉部の腫脹・疼痛、口や目の歪み、開口不全、歯痛、手足の無力
配穴
- 手掌の熱感 経渠・太淵
- 咽喉部の腫脹・疼痛 照海
- 頭項部痛 後谿
- 手や腕の無力 養老
- 咳嗽・喀血 足三里・肺兪・百労・乳根・風門
※ 中医学による一つの例であって、絶対的な配穴ではありません。
備考
1.八脈交会穴の一つ
八脈交会穴の一つで、任脉に通じる。
2.手の太陰肺経の絡穴
列缺は、手の太陰肺経の絡穴であり、別支が陽明に走向する。
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