嘈雑 そうざつ
「嘈雑」とは
嘈雑の病機
肺陰不充によって、肝火が脾胃を薫蒸する。
それにより、胃が調和を失ってしまい、下げる力が落ちてしまう。
すると、水穀之精微がめぐらなくなるため、肝陽揺動し、擾擾不寧して嘈雑の症状が現れる。
嘈雑の症状
胃脘部に発生する症状のひとつ。
腹中が空になってしまったようで、何もないような感じがする。飢えに似ているが飢えではなく、痛みのようで痛みではない。
胸膈懊憹があったりなかったりする。
また、食事をしたほうのが症状がなくなることもあり、食事が終わった後に再び嘈することもある。
場合によっては、悪心を兼ねたり、脘痛が見られることもあり、濁飲が集まると痰や飲になることもある。
潰瘍や胃炎などに見られる症状でもある。