未病の時代を考える本2冊
『百歳時代』『未病革命2030』
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このような状況のなかで注目されているのが、東洋医学の「未病」という概念です。そしてもう一つ大切なのが、健康寿命を延していくというところで、これもまた東洋医学の思想と合致しています。
この未病時代を迎えるための気構えや、東洋医学の役割を今一度心得ておくためにも、この2冊はとても参考になるのではないでしょうか。
『百歳時代』
出版社: IDP出版
お薦め度 ☆☆☆☆☆
神奈川県の黒岩知事は、神奈川県の県づくりの柱の一つに、「未病」を掲げています。そのテーマがどのようなものなのか、何を目指しているのか、黒岩知事自身の経験から様々な問題提起と取り組みをしているのが分る一冊です。
この『百歳時代』は、黒岩祐治神奈川県知事が直面した家族の問題からはじまります。
それは、黒岩知事の父親がガンを患ったこと。しかも父親のガンが発覚した時点で、余命幾ばくもないという状況で、とにかく最愛の父親に何でもやってあげたいという気持ちから、人づてに漢方の先生に出会います。その先生は、劉影氏。
黒岩知事はこの劉影先生から、「ガンそのものは治らないけれど、ガンと共生していく道はある」という教えを受け、体力を補強する(=補気)の食材である山芋や、漢方薬の十全大補湯を薦められ、忠実にそれを実行したそうです。
これにより黒岩知事の父親は元気を取り戻し、余命を宣告されたにもかかわらず、そこから10年も生存したそうです。
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この体験から、黒岩知事は漢方薬をはじめとする東洋医学に興味を持ち、そしてマスコミ畑出身の敏感なアンテナから、これは高齢化社会にとってますます必要になってくるだろうと直感し、「未病」という概念を深く追求し、そしてこの概念と実践を広く拡げていかなくてはという使命感になるわけです。
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『未病革命2030』
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