有諸内必形諸外・・・
有諸内必形諸外・・・
有諸内必形諸外,観其外可知其内
- 清・周杓元『温証指帰・望診論』
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読み
諸内を有すれば、必ず諸外を形す。その外を観て、その内を知るべし。
解釈
体の内側に何かがあれば、必ずそれは外側に形となって現れる。
体の外側を観て、体の内側を知るようにしなくてはいけない。
解説
この文章は、東洋医学の診察の最も根本的なところ語ったものである。
東洋医学では、内側で何が起きているかを知るために、外側に現れたものをよく観察することを重視している。
つまり、表より裏を観察するという理論である。
人体は一つの有機的なつながりをもったものである。それ故に、内と外は相互に関連しており、内臓で起きている変化もまた、必ず外側に現れる。
東洋医学では、望・聞・問・切の四診法を駆使して体の情報を集めていくが、それがなくてはその後の弁証論治もあり得ない。
病因、病機、病位などを察するために、外から内を測る、表より裏を推しはかる、四診法が重要になってくる。
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