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東洋医学の歴史は、4000年ともいわれている。
古来から今日まで継承され、しかも漢方薬も鍼灸も、どちらも実践的、実用的。これだけの長きに渡り有効で、実際の医療として利用されているものは世界的に見ても少ない。
そんな古来から続く東洋医学を理解するには、いくつかの特異的な理論を理解しておく必要がある。
その一つが、五行学説。

東洋医学(漢方・鍼灸)の臨床において、体や症状を分析したり、方剤の組成、鍼灸の配穴など、あらゆる場面で五行学説は応用されています。
五臓の五行、感情の五行、五行穴など、臨床において活用される五行は多くあります。

五行といいますと、五角形の相生相克の関係をすぐに頭に思い浮かべると思いますが、教科書レベルの理解では、それを応用するところまでなかなかたどり着けるものではないと思います。そのため、五行はよく出来た考え方ではあると知りつつも、臨床ではあくまで参考程度にしか取り入れない臨床家も多いのではないでしょうか。はたまた完全に迷信として捨て去ってしまう方も少なくありません。

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たしかに五行とは、もともと自然哲学、思想的な部分が強いため、現代科学的な医学とのギャップがあると思うのも仕方のないことだと思います。しかしまた同時に、五行の概念を臨床に取り入れて、大きな成果を上げている先生も多いのも事実で、これ何より五行学説が自然から読み解いた法則であることを意味しています。

そこでまずはじめにご紹介するのが、『陰陽五行学説-その発生と展開』です。

本書では、五行思想の深い考察が最初の章でなされており、どのような背景で五行という考え方が発生したのかを、『淮南子』『呂氏春秋』『易経』などの東洋思想の本を引用しながら説明しています。さらに章を進めて、五行思想と医学の結びつきを順序だてて解説しています。
本書では、五行論、陰陽論の発生、展開という歴史や基礎理論はさることながら、五臓六腑と五行説の関係も詳述されており、また、色体表の一行一行を解説しているので、五行を十二分に修得することができる、申し分のない一冊です。

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次にご紹介するのは、五行に関する本格的な専門書。
五行学説の出発点であり、すべてを網羅した『五行大義』。

ここまで読む必要はあるのか?と問われると、そこまでは必要ないかも・・・と答えるかもしれません。

が、それでもそばに置いておきたい一冊です。
東洋医学を志す者として、中途半端なものを頼りにするよりも、原典といったものを取り揃えておくことは大事なことではないでしょうか。

こちらはダイジェスト版です。ダイジェスト版ですが、必要最小限の所は取り上げられているので、こちらだけでも持っておくことをお薦めいたします。

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著者である中村璋八先生は、東洋医学の学会や勉強会での講演歴も多くある方で、陰陽道などにも詳しい、五行のエキスパートであります。難解な部分も、平易に解説してくれていますので、お勧めです。五行学説をまとめた本は他にもありますが、こういった原著を持っていることは、何かのときに辞書的な利用としても役に立つものです。少々効果ではありますが、古典的な鍼灸を求めている方には、ぜひともそばに置いておくことをお勧めいたします。