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  • 著者 上西一弘
  • 発行 女子栄養大学出版部
  • お薦め度 ☆☆☆☆☆
  • タイトル通り、“栄養素の通”になれる本。各栄養素の基本的な働きはもちろん、その他いろいろと学べます。

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我々が普段口にする食品には、栄養素が含まれています。逆に言えば、栄養素があるからこそ食品として口にするわけでもあります。だからこそ、食品は大切にしなくてはいけません。
毎年毎年この食品がいい、あの食品がいいと話題に上りますが、そのときによく鉄分が多いから、ビタミンCが多いからというお話をよく聞きます。しかし実際にその栄養素がどのような働きをしているのかまで知ろうと思う人は少ないのではないでしょうか。東洋医学・鍼灸医学には、昔から「医食同源」という言葉があり、養生の一つとして食養生というものも発達してきました。東洋医学・鍼灸医学には、陰陽・五行・寒熱といった食品の分類があり、これはこれでとても有効な食事指導の指針になります。

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さらにそれに加えて現代栄養学的な栄養素のお話も知っておくと、さらに理解が深くなると思いますが、そんなときに本書はとても便利で楽しい一冊です。本書は、取り扱っている栄養素も代表的なものから細かいものまで幅広く、それぞれに「栄養素の基礎データ」「栄養素の基本的なお話し(栄養素の働き・過不足した場合など)」「それぞれの栄養素を多く含む食品」「一日に必要な栄養素の量」「大ネタ小ネタ」と大きく話がまとめられており、イラストもコミカルで面白いです。文章も分かりやすく、とくにその栄養素のにまつわる「大ネタ小ネタ」は記憶にも残りやすいエピソードが多く、へぇーと思わずにはいられないお話も多いです。版の大きさも丁度よく、近くに置いて開いて読む資料として一冊あると便利だと思います。

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