東洋医学・鍼灸・漢方・薬膳にまつわる言葉を解説しています。

積聚治療を学ぶ本

お薦めの本C)東洋医学・鍼灸・漢方辞典dictionary oriental medicine

 

小林詔司先生は、積聚治療を創始した方です。

積聚治療とは、大まかに言いまして、腹診を中心とした診察方法を主にして、そこで診られた積聚(腹部の硬いところ)を症を立てるときの基準にして、その症を元にして、背部の兪穴で治療をしていくという方法論です。

小林先生の発想のスタートには、鍼灸免許を取ったにも拘らず、臨床経験が少ないために、卒業してから鍼灸の仕事を続けていくことが困難であったり、治すことが出来ないために辞めてしまう卒業生が多いことに気づき、そこを短期間で克服するために、どうにかシステム化できないかという思いがあったようです。

 

経絡治療や古典的な治療を志した場合、どうしても脈診や、四診法などを習得する必要がありますが、これらを習得することは簡単なことではありません。特に脈診などは、複数の先生が見た場合に、一人の先生は肺虚証といったり、もう一人の先生は腎虚証といったり、客観的な基準を見出すことが出来ず、学ぶほうも常に迷いながらの連続になってしまいます。そこで小林先生は、腹部の硬結という、誰が触っても明らかに分かるようなものを基準にして、積聚治療というシステムを考え出しました。そしてさらにユニークなのは、その腹部の積聚を、背部の兪穴で治療していくところにあります。

 

この2冊では、積聚治療の基本的な流れもさることながら、小林先生が長年の臨床経験の中で培ってきた身体の観方、病気の成り立ちなどが詳細に記述されています。また、臨床例なども豊富に載っていますので、参考になることも多く、これを読むだけでもかなりの臨床的応用を身に付けることが出来るのではないでしょうか。

 

小林詔司先生と一緒に積聚治療を作った一人が、易占家としても有名であった小林三剛先生。

その小林三剛先生の著書がこちらです。

 

積聚治療をより深く学んでいくためには、こういった本も読んでおくことをお薦めします。
また、この流れから、易についても学んでおくともっともっと深くその真髄を学べるようです。
そういった意味では、易の入門にも目を通しておくのもよろしいのではないでしょうか。