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  • 著者 Clern W. Thomson,R.T. Floyd
  • 翻訳 中村千秋
  • 発行 医道の日本社
  • 腰痛、肘痛などの運動器疾患は、鍼灸の臨床で多いものです。どのような動きで痛みが発するかなどを知るためには、運動器の動きを知っておく必要があります。そしてそれを経絡に応用することで、鍼灸医学に結びつくと思います。本書は運動器の動きを、たくさんの写真と図を使って解説しておりますので、臨床で傍においておきたい一冊です。

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鍼灸医学で身体を理解しようとする場合、身体の動きに関しては経絡・経筋といったものをイメージしながら見ていくことが多いものです。しかしながら、それら経絡・経穴といったものは、鍼灸医学を専門にしているものにとってはスタンダードなものであっても、世間一般的に知られているものではありません。むしろ患者様が鍼灸院に足をお運びになる時には、「整形外科では胸鎖入突筋に異常があるのではといわれたのですが・・・。」とおっしゃったり、、また、スポーツを専門にやっている方などは、「ハムストリングが・・・」と専門用語を使う方も多くいらっしゃいますので、鍼灸治療者としてもその言葉と解剖の意味を知っておく必要があります。また、そういった身体の動きに関する解剖を知ることは、現代解剖学の知識を習得するという意味だけではなく、その動きを知ることによって、経絡・経筋の分布を理解する手助けにもなります。

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本書は、身体の動きとそれに関わっている筋肉や骨の動きを、写真とイラストで丁寧に図解しております。身体の動きを理解するとともに、患者さんに動きのテスト(経絡テストなど)をするときにも、これらの図がとても理解の助けになります。本としても扱いやすい大きさと紙質なので、手元においておいて参考にするにも便利です。特に鍼灸学校に通っている学生の方には、解剖学をスムーズに理解し、学ぶために最適な一冊になると思います。一般の方、たとえばスポーツをやっていて、ある筋肉だけを特別に鍛えたい場合などは、この本を参考にして、その筋肉を使う動きを勉強しておくと、トレーニングの効率化につながると思います。